、犯人が被害者にした行為を、検事が犯人に模擬で行うことによって、被害者の苦痛を理解してもらうのが目的」という、言い分けを許したら、殺人犯には殺さないまでも同じような行為をしていい(ハンムラビ的な?)という権限を検事に許すことになるわけだから、これは訓告くらいの処分は当たり前。よく、訓告で済んだなーって印象です。まだ、容疑者であって犯行が確定したわけでもないってもの、まずいですよね。
感情論で考えれば、「なんでダメなの?」とは言いたくなるような、卑劣なわいせつ野郎なんですけどね。
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取り調べ中にカッター向ける 検事を不起訴
(9月25日 佐賀新聞)
佐賀地検の男性検事が今年2月、取り調べ中の男性容疑者にカッターナイフの刃先を向けていた問題で、特別公務員暴行陵虐容疑で調べていた福岡高検は24日、男性検事を不起訴処分(嫌疑なし)とした。ただ「取り調べとしては不適切」とし、佐賀地検は同日、男性検事を訓告とした。
福岡高検によると、男性検事は今年2月19日、佐賀地検の執務室で、わいせつ目的略取などの容疑で送検された男性容疑者を取り調べ中、机上のペン立てにあったカッターナイフを取り出し、いすに座ったまま、刃先を数センチ出して容疑者に約5秒間向けた。
調べに対し男性検事は、容疑者が刃物で被害者を脅していたため「刃物を突きつけられて抵抗できなくなる状況を理解してもらおうと、例え話をする中でカッターナイフを示した」と説明。福岡高検は、カッターナイフを示した時間が短いことなどから「暴行に当たらないのは明らかで、精神や肉体的に苦痛を与えたとは言えない」として不起訴処分とした。
一方でカッターナイフを示したことについて「自傷他害の危険性があるうえ、自白を強要したとの疑念を抱かれかねない」として、今回の取り調べでカッターナイフを示す必要はなかったとした。
福岡高検の白濱清貴次席検事は「配慮を欠いた軽率な行為で誠に遺憾。適切な取り調べを周知し、再発防止を徹底していく」と話した。告発した弁護士の事務所は「本人不在のためコメントできない」としている。
この問題は今年5月、男性容疑者の弁護士が取り調べの録画映像を見たことで発覚。弁護士は「取り調べで許される限度を逸脱している」として、特別公務員暴行陵虐容疑で男性検事を告発していた。
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